音楽専門学校に入学する場合の注意点

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音楽の専門学校に入ることでの落とし穴

バンサポをご覧のみなさん、こんにちは!
ギタリストの福田祐次です。

以前の記事ではギターが上手くなる為の具体的な練習方法を紹介しました。

今回は、中級者以上の方で音楽を仕事にしていきたいなぁ、音楽の専門学校に入ろうかな?と考えている方達が
もし実際に音楽学校に入学した場合に、入学後に気をつけるべきことを
筆者のちょっとした体験談を交えて自らの傷口をグリグリ広げながらお話を書いていきたいと思います。

音楽学校の中で一番になっても意味がない

僕はミュージシャンを目指そうと思う前は元々考古学者を目指して大学に通っていました。

そうです!スーパーヒ◯シ君人形が出てくるあの番組でよく取り上げられる
世界遺産や発掘に情熱を傾けていました。

ひょんな事から大学で音楽サークルに入りそこで音楽の楽しさに夢中になり
いつしか、「音楽学校に入りしっかり音楽を学んでギタリストになりたい!」
と本気で思うようになりました。

そして音楽学校に入りギターの技術、理論などを学んでいくのですが、、。

音楽学校に入る事はとても大きなメリットがあります。

多くの技術を学べたり経験豊富な現役ミュージシャンの先生達から自分や同世代と組んだバンド内では練習しても得られない情報を得たり教えたりしてもらうことができます。

現場でミュージシャン同士で話をしてもどこかしらの音楽学校に行っていた人はとても多く、
それだけプロミュージシャンになる為のノウハウを得る事ができる場所であるとも言えます。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。

それは「音楽学校に入ればプロになれる!なんとかなる!」という考えを持ってしまう可能性があるという事です。

「いやいや、そんな事は思いませんよ。学校に入っても必死に学びますよ!」
と今思った方もいるかもしれません。

しかし実際入って色々学んでいくうちに
何か自分の中の世界が小さくなる瞬間が出てきます。

例えば「学内で1番あいつが上手いなぁ、絶対あいつより上手くなってやる!」とか
「今日はいつも怖い先生に褒められた!上手くいったなぁ!」
などが挙げられます。

しかしよくよく考えてみてください。
音楽学校に入ったのは同じ学校内のライバルに勝つ為ですか??
それとも先生に誉められる為ですか??

そうじゃないはずです。

音楽でプロになり、外の世界で羽ばたく為に学びに来たはずです。

良し悪しを決めるのは、結局先生ではない

教えている先生だって音楽業界から見ればミュージシャンの1人に過ぎません。
世界は広いのです。
学内で優秀な成績を修めてもそれは学内の話で
外の世界で評価をしてくれるのはリスナーや雇ってくれるアーティストなのです。

上手いとか下手だけで話がつくものではないのです。

音楽学校に入ってプロミュージシャンになった人もいますが
その何倍もの人が夢半ばで挫折し卒業と同時に就職したり、
在学中なのに突然来なくなってしまう人が大勢いるのです。

恥ずかしながら僕自身もいつの間にか学内の中だけで
目標を設定してしまう事がよくありました。

そのおかげで外の世界でライブをした時にたくさん痛い経験をしたものです。

人はどうしても周りの環境に流されてしまうものですが
本当の目的を忘れずいつも頭の片隅においておく事で
何の為の上達なのか?
何が必要なスキルなのか?
をしっかり選別できるようになると思います。

狭い世界で物事を考えず広い世界で自分の立ち位置を考える事が
楽器上達への道につながります。

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福田祐次
15歳よりギターを始め大学へ進むも音楽の道を諦めきれず 大学を中退し音楽の専門学校へ。 卒業後バンドやアーティストサポート、デモンストレーター、 レコーディング、講師業など幅広く活動。 音楽業と並行しブログにて音楽関連の記事で ライブドア編集部賞を受賞、 バンドマンや起業家などに向け ビジネスセミナーを開催するなど多角的に活動中。 日本酒と魚料理をこよなく愛する。

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