なかなか覚えられない?曲を覚える(暗譜)コツ

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曲が覚えられない!?

好きな曲やバンドで決めた曲を演奏する為にバンドスコアやネットからのプリントアウトで楽譜を買ってみたはいいものの
読み方は分かってもなかなかそれを覚える事ができないという相談は私自身レッスンをしていてもよく受ける質問です。

私もギターを始めた頃は好きなバンドのスコアを購入し取り組んでいましたがよく同じ悩みにぶつかった覚えがあります。

なかなか覚えられない曲をバンド練習の前日まで眠気とイライラと戦いながら無理やり詰め込み、いざリハーサルに入ってみると全然頭に入っておらず「昨日まで頑張って覚えたのに、、、」と自分自身のテンションが下がってしまっていました。

時は経ち私も音楽で仕事をするようになると1ライブで10曲程度は当たり前で、多い時は2,30曲をこなさなければならない時があります。
その曲数をスコアをいちいち見ながらやっていたのでは効率も悪くなかなか頭にも入りません。

それでは私も含め多くのプロミュージシャンがどのように曲を覚えているかを書いていきます。
もちろん人によってはこれが当てはまらない方もいますが参考にしていただければ幸いです。

1.まずは曲をセクションごとに覚え、それを組み合わせていく。

フレーズやコードなどが分からないので曲を覚える為にバンドスコアで練習する方が多いと思いますが、スコアを順番にやっていっても非効率です。
よほどプログレッシブな曲でない限り曲中に同じコード進行やフレーズの場所が何回も出てくるものです。

例えば、

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ(先程の半分)→Bメロ→サビ→間奏(ソロなど)→サビ(少し静かめ)→サビ→エンディング(イントロと同じ)

のようによく見てみると、イントロ(エンディングも)、Aメロ、Bメロ、サビ、ソロ

と長く見える曲もたった5つのセクションで分ける事ができます。
これらをパーツごとに覚えていき、あとは覚えた5つのセクションをパズルのように順番に組み合わせていくと曲が出来上がります。

もちろん1番と2番でフレーズが微妙に違ったり、リズムが変わったりする事もありますが1パーツの変形だと考えると気分的にも「たくさん覚えなくていい」と楽になります。

2.バンドスコアは参考程度、細かいフレーズの確認を使う。

バンドスコアが悪いと言っている訳ではありません。
始めのうちは耳コピも難しいですしスコアは必需品ですよね。

しかしながらバンドスコアのみを追いかけてもメモリーするには非効率なのです。

「木を見て森を見ず」とは昔の人はよく言ったものだと思いますがスコアを順番に追いかけるよりまずは全体像を把握し、それぞれ分けたセクションごとのフレーズを覚えたり、1番と2番でフレーズが違うところがあるなどの確認程度に使うと良いでしょう。

まるごとスコアごと覚えるのはひたすら小説の一字一句を覚えていくのと同じです。
それよりも全体の把握が大切で始めのうちは多少1番と2番が同じものになってしまっていても気にしないぐらいの方が覚えやすいです。

3.楽器奏者でも歌で覚える。

楽器奏者にありがちなのが自分のフレーズしか覚えない方がいます。
しかしながら1の方法で覚えるにはどうしても歌の流れを知る必要があります。

歌で覚えておけば「このメロディのところはこのコード進行、フレーズだったな」と覚えておく事もできるし次のセクションも歌なら流れるように思い出す事ができるはずです。

ぜひ自分のパートばかりに目を向けず歌を口ずさみながら覚えてみましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?
熟練のミュージシャンになってくるとここに耳の良さが加わり歌のメロディに合うベースの音やコードを想像して次のコード進行を覚えている方もいますが今日紹介したやり方を覚えておけば曲を覚えるのにも慣れてくるのではないかと思います。

まずは紙に書いてでもいいので楽曲を①に書いたようにA、B、サビなどと分類してみると見えてくると思います!(^^)

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福田祐次
15歳よりギターを始め大学へ進むも音楽の道を諦めきれず 大学を中退し音楽の専門学校へ。 卒業後バンドやアーティストサポート、デモンストレーター、 レコーディング、講師業など幅広く活動。 音楽業と並行しブログにて音楽関連の記事で ライブドア編集部賞を受賞、 バンドマンや起業家などに向け ビジネスセミナーを開催するなど多角的に活動中。 日本酒と魚料理をこよなく愛する。