【ギター】弦のゲージ(太さ)を変える時の注意点!!
弦のゲージを変更する時
こんにちは!ギタリストの福田祐次です。
ギターの面白さは演奏する面白さもあればイジる面白さもあります。
車好きの人の中でも車を走らせるのが好きな人もいれば車を改造するのが好きな人もいますよね。
ギターも市販の状態から自分好みに改造していく事で弾きやすさや音色が変わったりして楽しいものです。
弦のゲージ変更も改造の一種
改造と言ってもエレキギターの場合の中身の配線を変えたりピックアップを変えたりする大掛かりな改造もあれば今回紹介する弦のゲージ(太さ)を変えるようなちょっとした改造もあります。
こうしたちょっとした改造は自分でも手軽に楽しめる反面、知らないとギターの寿命を縮めてしまうこともあるので注意が必要なものもあります。
さて、レッスンをしていると時々「先生!俺ヘビー系、ラウド系の音楽好きなんで弦のゲージめっちゃ太くしたっス!!これでダウンチューニングしても極太の音色でリフを聴かせられるっス!!」
という生徒さんを見かけるのですが、
弦のゲージを変える場合は注意が必要です!!
ゲージ変更の注意点
弦はゲージによって張力が全然違います。
ストラトキャスターでゲージを変えてみると分かりやすいでしょう。
例えば10-46という弦のセットが張られている状態のストラトキャスターがあるとします。
この時、トレモロアームのブリッジ部分はボディにベタ付けしている状態でセットアップされているとして今まで張っていた弦より太いもの、例えば12-54というゲージに変えた場合にはボディにベタ付けだったブリッジ部分が弦に引っ張られて浮いてきてしまいます。
また逆に太いゲージでギターをセットアップしてあった場合に細いゲージに変えると張り具合の弱くなったブリッジ部分はボディにピタリとくっついてしまいます。
それぐらい弦のゲージによって張力が違うという事を物語っています。
弦の張力でブリッジが動く程ですから弦のゲージによって当然ネックに負担もかかる事になります。
弓矢を想像してもらえば分かりやすいかと思いますが弓の弦の部分を強く引っ張れば引っ張るほど弓本体部分は弧を描いて曲がっていきます。
弓矢の場合は矢を放ってしまえば元に戻る訳ですがギターの場合はチューニングを緩めない限り弓本体をずっと引っ張ったままの状態で維持されてしまいます。
弦のゲージを変えるという事はギター負担がずっとかかったままになっているという事になるのでそのままにしていれば当然ネック部分は反っていきます。
安易な気持ちでゲージを変えるとギターの寿命を削る事になってしまうかもしれません。
ゲージの変更はしない方がいい?
それではゲージを変えてはいけないのか。
いえいえ、そんな事はありません。
弦のゲージを大幅に変える時はネック調整をそれ用に調整すれば大丈夫です。
また市販のままのナット(ギターの指板とベッドの間にある弦が通る場所のパーツ)は溝の深さが太いゲージ用に想定されていないので太い弦を張ってもナットの溝に収まりません。
ナットの溝を広げる作業も必要になるので専門的に調整ができるリペアマンに診てもらう事をオススメします。
せっかく太い弦に変えてお気に入りのサウンドが手に入ったのにギターが故障してしまった!なんて事がないように気をつけましょう!(^^)
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