ズバリあなたが一皮剥けられない理由は◯◯にハマってしまっているから!
中級者から成長するには
中級者の定義
楽器の熟練度は当然のことながら数値化して具体的に目に見えるものではありません。
ギターで例えるとコードをたくさん知っていて、
ソロもテンポ120ぐらいの16分音符のソロが弾けたから、
ではそれで演奏が上手なのか?というと強弱のつけ方やストロークのグルーヴ感など
無数にある他の項目が思う様にできなかったらどうでしょうか。
特に日本人の気質としてとかく自分の能力を下に見る傾向があるので、
- 「3年ぐらいやっているけど普段触れていないから初心者と同じ」
- 「自分はまだ基礎が足りないから基本からしっかりやり直そう」
といった趣旨の発言をよく耳にします。
もちろんこういった考えは悪い事ではないのですが、
この様にどれぐらいのレベルなのかというのは自分自身で推し量るのはとても難しい事なのです。
その中でも自分自身で「中級者ぐらいだろう」と思う人の多くは、
- 「最近はじめましたの初心者ではない」
- 「そんなに多くはないが数曲は最初から最後まで通せる」
- 「コードも全部ではないが分かるものもある」
- 「まだ駆け出しだがバンド経験がある」
と言った項目に当てはまる方が多いのではないでしょうか。
どんな物事もそうだと思いますが
所謂「中級者」というのは初級者、上級者と三段階で分けた時に1番広範囲に当てはまります。
例えば学校の同級生が100人いたら成績上位というと1位〜10位、
多く見積もっても20位まで。
逆に下位というと下から1位〜20位もしくは30位辺りを指すような感じではないかと思います。
その間が初級者、中級者、上級者で言えば中級者にあたる層になり広範囲に広がる層になり、
そしてこの中級者層から上級者の位置に移行するのが困難を極める場合が多いのです。
なぜ中級者を抜け出せないのか
中級者(ここでは先ほど挙げた項目に当たる人を指します)の多くは
自分の心地良い状態にハマりやすい傾向にあります。
コードがある程度弾けて曲も最後まで通せてアンサンブルで合わせる事もできる。
ここまでできると完成度は置いておいて曲をそつなくこなす事ができるようになります。
そつなくこなす事ができるのでしっかり準備をせず
コードをさらってバンドのリハーサルに参加したりできるようになります。
しかし、このそつなくこなす事をしていても同じ事を繰り返しているだけなので成長はしません。
初心者の時はできないから一生懸命練習したり、
なぜできないかを考えながら練習して成長していくものですが
「なんとなくこなす能力」を身につけてしまうと
できない事を一生懸命やるよりも時短や細かく考える事が面倒になり
いかに手を抜いてやり過ごすかという方向に向かいがちです。
曲が決まる
↓
なんとなく通せてしまう
↓
ライブも可も不可もなく演奏を終える
↓
曲が決まる
というサイクルに陥ってしまいどこにも成長の余地がありません。
またこの「なんとなくこなす能力」が身についている時期は
時短に拍車をかけるように複数のバンドに参加しがちです。
これではいつまで経っても上級者と呼ばれるレベルに達する事はできません。
確かにアンサンブル慣れ、ライブ慣れはするかもしれませんが
どのバンドにも力を注げずとにかく迫りくるリハーサル予定や本番予定をこなす日々に追われるようになります。
上級者の多くの人は音楽に対してとても貪欲でマニアックです。
同じ曲を取っても音源から聴こえる弦の違いまで考えたり、ミスタッチまでコピーしたり。
グルーヴの種類もカッチリしたものからわざといなたいリズムのものまで
自分の好みだけでなくその曲に合った選択をする事ができます。
これはなんとなくこなしていては絶対身につかない能力で
貪欲に1つの曲、ジャンル、バンドを研究して考えながら演奏しないと身につかない事なのです。
誰もが認めるミュージシャンやそれぞれのジャンルのファーストコールミュージシャンほど
日々の鍛錬を欠かしませんし古い曲はもちろん最新の曲まで幅広くチェックしていたりします。
もしどうしたら一皮剥ける事ができるのかと悩んでいる方がいたら
一度音楽への向き合い方を初心に戻って見直してみると道が拓けるかもしれませんね(^^)
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