ブルースでよく使われているのはマイナーペンタではない!?

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ブルースとマイナーペンタトニックスケール

今回は少し難しいお話ですが
アドリブソロを覚えよう!となる場合に
最初に多くの人が触れるスケール(音階)は

マイナーペンタトニックスケール

が多いと思います!

ブルースについて

このマイナーペンタトニックスケールは
ブルースでよく使われるスケールとしても知られていて、
ブルースでマイナーペンタトニックを使う!
というように覚えている方もいらっしゃると思うのですが、

これは正解でもあり間違いでもあると言えます!m(_ _)m

ブルースのコード

例えばキーAのブルースであれば
A7、D7、E7のスリーコードなのですが、
この◯7というコードはメジャー系のコードであり
マイナー系のコードではありません。

それなのにマイナーペンタトニックが使えるというのは
少し話がおかしいですよね?

スケールとコードは密接な関係で、

  • メジャーコードにはメジャー系スケール
  • マイナーコードにはマイナー系スケール

が基本的には合うはずです。

それなににブルースの場合だけ、
メジャー系コードなのにマイナー系スケール
というのは特別な感じがしませんか??

実はブルースでマイナーペンタトニックが使えるというのには理由があるのです(`_´)ゞ!

少し話が戻りますが先ほどの
メジャーコードにはメジャー系スケール
のお話をしてみると例えばキーCメジャーの曲では基本的にはCメジャースケールが使えます。
ブルースでよく使われているのはマイナーペンタではない!?

Cメジャースケールは
C D E F G A B

の音使い。インターバルで言うところの
R M2 M3 P4 P5 M6 M7になります。

ブルースでよく使われているのはマイナーペンタではない!?

ここにブルーノートと言われる人がブルージーに感じる要因の音を
メジャースケールに入れてみます!

ブルーノートはE♭、G♭、B♭

インターバルでいうとm3、♭5、m7になります。

Cメジャースケール

これを入れて先ほどのコード進行でソロをとってみてください。
ブルースでよく使われているのはマイナーペンタではない!?

コツはブルーノートを弾いてそこで止まらない事です。

あくまでメジャースケールを中心に味付け程度にブルーノートを入れてあげると良いです!
特にG7上で弾くと合いやすいと思いますよ(^^)

どうでしょう??メジャーコードの上なのにブルージーな響きを感じませんか?(^^)

これでメジャースケール+ブルーノートという形のスケールができました!

メジャースケール+ブルーノート

しかしこれでは音数が多いので、、
せっかくならこのブルーノートが目立つブルージーに特化したスケールを作ってみましょう!(^-^)/

ルートであるCとブルーノートはまず入れましょう!
ルートであるCとブルーノート

う〜む、、このままだと音が4つしかない。

そこでP4とP5であるFとGを入れてみましょう。

P4とP5であるFとG

P4とP5はメジャーやマイナーというものを感じないPerfect(完全)な存在なので入れてみました(`_´)ゞ

するとC E♭ F G♭ G B♭

インターバルでいうところの
R m3 4 ♭5 P5 m7 になります!

あれ??

と勘のいい人は気づいたかもしれません。

マイナーペンタトニックのインターバルを書いてみます。

マイナーペンタトニックのインターバル

どうでしょう??
先ほど作ったブルージーに特化したスケールと比べてみると、
b5があるかないかだけの違いなのです!

ブルージーに特化したスケールと比較

ブルースで「マイナーペンタトニックに♭5を入れよう!」
と言われた事があるかもしれませんがこれが理由です。

先ほど作ったブルージーに特化したスケールを
ブルースペンタトニックというのですが
結果的にマイナーペンタトニックと一緒になります!

しかし、マイナーペンタトニックは
マイナースケールの半音階を抜いて作ったスケール。

かたやブルースペンタトニックスケールは
もともとメジャースケールにブルーノートを入れて
ブルースに特化して作ったスケール。

よって派生理由が違うのです!

同じ音階なのですが

  • マイナーペンタトニックスケールはマイナー系のスケール
  • ブルースペンタトニックスケールはメジャー系のスケール

なのです!

よってブルースでよく使われているのは
マイナーペンタトニックスケールではなくブルースペンタトニックというのが
正しい言い方になります!(^-^)

もちろんアドリブで使用する際は
マイナーペンタトニックと一緒だ!と覚えていても大丈夫ですが、
知識としてブルースペンタトニックの事を知っておくと
セッションに行った際にも
「おっ!こいつできるやつだな!」
と一目置かれる存在になるかもしれませんよ( ̄^ ̄)ゞ!

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福田祐次
15歳よりギターを始め大学へ進むも音楽の道を諦めきれず 大学を中退し音楽の専門学校へ。 卒業後バンドやアーティストサポート、デモンストレーター、 レコーディング、講師業など幅広く活動。 音楽業と並行しブログにて音楽関連の記事で ライブドア編集部賞を受賞、 バンドマンや起業家などに向け ビジネスセミナーを開催するなど多角的に活動中。 日本酒と魚料理をこよなく愛する。

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